「今日からヒラ社員のオレが会社を動かします」読書メモ
用語集
用語 | 読み | 意味 |
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陽と陰 | 陽:周りに知られる 陰:周りから知られない |
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転円 | てんえん | 周囲と調和しながら周囲を動かす |
量権 | りょうけん | 周囲の情勢を知って陽とする |
揣情 | しじょう | 周囲の人間の性格や好みを知って陽とする |
反覆 | はんぷく | こちらから働きかけ(反)、フィードバックを得る(覆) |
事 | こと | 内面に抱える目的、狙い |
内揵 | ないけん | 人間同士の関係性。年代、出身、趣味など |
象比の術 | ぞうひのじゅつ | 会話の反覆の中で、相手の事を引き出すテクニック |
揣摩の術 | しまのじゅつ | 相手の反応パターンに従って好むもの・嫌うものをちらつかせ、相手を自然に動かす |
開と閉 | ネガティブな発言(陰)は相手の口を閉ざし、ポジティブな発言(陽)は相手の口を開かせる | |
飛箝の術 | ひかんのじゅつ | 同調の「陽」と否定の「陰」を使い分け、相手を揺さぶって事を引き出す |
周密 | しゅうみつ | 知らせるべきことは確実に周知し、秘匿すべきことは絶対に漏らさない 隠して勘繰られるくらいなら、本音を打ち明ける |
忤合の術 | ごごうのじゅつ | 陣営同士の関係性・力を推し量り、自分の謀に合ったもっとも強力なものを選び取り、それに属することで、その陰の力を利用する |
人を動かす手順
# | 名称 | 陽/陰 | 内容 |
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1 | 変 | 陰 | 世界や相手の動きを見る |
2 | 事 | 陰 | なすべき課題を定める |
3 | 謀 | 陰 | 課題を解決するための策略を練る |
4 | 議 | 陰 | 説得の仕方を決める |
5 | 進 | 陽 | 相手の前に進み出る |
6 | 説 | 陽 | 実際に相手を言葉で動かす |
7 | 退 | 陰 | 相手から去る |
象比の術のポイント
- 相手の言葉に同調する
- 相手が話しやすくなるような言葉をかける
- 相手の事をうかがえる言葉を引き出せたら、やりとりを深める
発言が当てにならない状況
名称 | 状況 |
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病 | 疲れて判断力を失っている |
恐 | 何かに恐れて言わされている |
憂 | 塞ぎ込むあまり本心を明かさない |
怒 | 怒りにまかせて言っている |
喜 | 有頂天になっている |
揣摩の術のポイント(摩の十法)
# | 名称 | 方法 |
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1 | 平 | 不安を払しょくする |
2 | 正 | 正論を述べる |
3 | 喜 | おだてる、褒める |
4 | 怒 | 怒らせる、挑発する |
5 | 名 | 名声・名誉をちらつかせる |
6 | 行 | 実力行使をちらつかせる |
7 | 廉 | 道徳心に訴える |
8 | 信 | 信頼をうながす |
9 | 利 | 利害を強調する |
10 | 卑 | 下手に出る |
プレゼン 4つのルール
- プラス材料を大きく語り、マイナス材料を小さく語る。プラス材料を後に置く。
- 質問への回答は端的に述べる。
- 主張の根拠には事実を用いる。
- 相手の言い分のスキを見つけて反論する。
裏に狙いのある発言
# | 名称 | 読み | 内容 |
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1 | 佞言 | ねいげん | 相手にへつらう |
2 | 諛言 | ゆげん | 知識をひけらかす |
3 | 平言 | へいげん | 断言調で言う |
4 | 戚言 | せきげん | 相手に味方する素振りをみせる |
5 | 静言 | せいげん | 聞き役に回る |
その他のポイント
- 現実の陰(各人物のポジションや環境)が会話に影響する。会話(陽)で人を動かし、現実(陰)を変える。この循環が重要。
- 各人物の「バック」「陣営」を意識する。陣営同士の関係を把握し、自分の目的に沿った陣営を選ぶ。
- ある陣営につくことは、別の陣営に背くことになる。
- 同じ陣営の人物間には必ず隙間がある。そこを攻めることで瓦解させることができる。
- 相手を動かすには、相手のやりたいことをやらせる。相手に強制させると失敗につながる。
- 易しいことから取り組む。
- 相手の意見を聞きたければ、こちらは黙る。相手を調子づかせたいなら、こちらはへりくだる。
- 不確実な情報で動くと失敗する。
- 飛箝の術の応用:持ち上げることで謗る、謗ることで持ち上げる。
- 人脈を構築していれば、自然と情報が集まる。
- 相手を動かしたら、すぐにその場を去る。